まっさんのブログ ~みち楽の旅日記~

旧街道やウオーキング大会など、みち歩きを楽しんでいます♪

2021年3月28日(日) ジャングルモックを履いて日向往還を歩く旅 あとがき

日向往還を歩き終え、昨夜22時過ぎに無事、自宅に帰り着いた。

今年に入り、豊前街道薩摩街道に次いで3つ目の街道を踏破することができた。

 

【日向往還を歩き終えての感想】

日向往還は、これまで歩いた旧街道と異なる街道だ。

まず、宿場や宿場の雰囲気を持った町がほとんど存在しない。参勤交代で使用された道ではなく庶民の生活道路としての道だったためかもしれない。

次に、風景が大きく異なる。山々の間にある谷間を縫うように道が続いており、スタートとゴールの地点を除くと、ずっと山の中の道を歩いている感じだ。種田山頭火が「分け入っても分け入っても青い山」と詠んだのもうなずける気がした。

7日間も自然豊かなところにいたためか、昨夜、JRで北九州に戻ってきたとき、街中のネオンの光がとても眩しく、心臓がドキドキし、パニックを起こしそうな気がした。

 

そもそも日向往還を歩こうと思ったのは、昨年、3月下旬開催の日向往還歴史ウォークin山都町に申し込んでいたところ、新型コロナの影響で開催中止になり、今年も同様の理由で中止になったことがきっかけだ。

ウオーキング大会が開催されないのであれば、その代わりに桜の咲く季節に一人で歩こうと思った次第だ。思っていたとおり、満開の桜や菜の花などを見ながらの歩き旅は格別だった。

 

街道筋については、標高の高いところを通る道なので上り下りが多いのは覚悟していたが、思っていたよりもしっかりしていた。林間の道も舗装してあるところが多く、土道も軽トラが通れるくらいの道幅があるところが多くあり、ごく一部の道を除いて安心して歩けた。

その反面、草が枯れているこの季節だから歩けた部分も多く、蜘蛛の巣や草が繁茂する季節だと、状況は違ってくると思う。

また、道標や標識が多いことは、安全・安心に歩く上でありがたかった。

道筋の維持保全、道標や標識の設置など、地元関係者の方の努力に感謝、感謝だ。

何よりも日向往還の最大の魅力は、風景の素晴らしさだ。日向往還は、九州内では、自然の雄大さや風景の素晴らしさを最も感じることができる街道といえる。

 

高千穂から延岡の間には、かつて高千穂鉄道が通っていた。

高千穂鉄道は、2005年9月の台風14号による暴風雨で鉄道設備に甚大な被害を受け、全線運転休止となり、その後廃線となった。

今回、日向往還を歩き、所々で鉄橋や駅舎、踏切、線路跡の盛土など遺構を目にした。また、JR延岡駅前複合施設「エンクロス」の1階待合ラウンジでは、旧高千穂鉄道駅舎、19駅の絵画が展示されていた。水彩画で書かれた優しい絵で、在りし日の風景がよく伝わってきた。

 

地元でも知らない人が多い日向往還。もっと多くの人に歩いてもらい、その素晴らしさを知ってもらいたい。

 

今日は7時30分に起床。今後の計画を考えながら、終日、自宅でゴロゴロしていた。