2021年10月８日(金)　ジャングルモックを履いて奥州街道(奥道中②盛岡以北)を歩く旅　４日目

５時45分起床。６時25分からテレビ体操。

７時から、昨夜の夕食と同じ部屋で一人で朝食。

８時50分、ホテル金田一をチェックアウト。女将さんの話しでは、少し前にも奥州街道を歩いている人が宿泊したとのこと。

10時前、小鳥谷駅入口を出発。天候は雨が降ってきそうな曇り空。朝方まで雨だったので、ぬかるみ状態のところもあると思い、レインスーツのズボンを履いて歩く。

小姓堂集落を過ぎ、山道を上る。頂上には明治天皇御野立所之碑と駕籠立場所碑があり、そこから下り道。

舗装道路に合流後、女鹿口で右手の山道に入る。荷坂を上り、頂上に老ヶ舘道標あり、その先、白子坂を下る。そして、線路下をくぐり、県道274号に合流。

県道274号を進むと、御所野縄文公園まで右に約１㎞の標識あり。

北海道･北東北の縄文遺跡群の世界文化遺産登録について、今年５月の奥州街道歩きの際にユネスコの諮問機関(イコモス)の勧告が出て、その後、７月末に登録が決定した。構成遺産の中には一戸町の御所野遺跡も入っており、御所野縄文公園内に御所野遺跡がある。今回の歩き旅で時間が許せば立ち寄りたいと思っていたので、寄っていくことにした。

再び街道筋に戻り、12時頃、一戸駅に到着。計画では駅のコンビニで昼食を購入し食べようと思っていたが、コンビニは無くなっていた。がっかりだ。

昼食を取らずに先を進む。途中、パンや菓子類、少しだが惣菜も売っている商店があったので、コロッケ２個とパン２個を購入。すぐ先の信号交差点のベンチに座って、コロッケ２個を食べる。これで、浪打峠を越えられるエネルギーが充填できた。

食事中、リュックを担いだ男性が通りがかった。奥州街道を歩いているようだ。東京から来た方で、今日は私と同様、二戸まで歩くとのこと。緊急事態宣言やまん延防止措置が解除されたからかもしれないが、一昨日に続き、奥州街道を歩いている人とまた出会うとは思わなかった。

腹ごしらえを終え、いよいよ今日のハイライト、浪打峠越えだ。

浪打峠説明板のところのＹ字路を右に進む。急坂を上り、跨道橋を越えるとなだらかな気持ちの良い轍道が続く。轍の間に繁茂する草が緑のじゅうたんのように見えるきれいな道が続く。

頂上手前に浪打峠一里塚。両塚が残る。

その先、浪打峠の頂上に、交叉層あり。ここに一戸町最後の奥州街道道標がある。

頂上を越えると二戸市に入る。下りは舗装路。

自動車道に合流。その先、左に分岐する細い土道を進む。

県道274号に合流し、右に進む。

その先、岩谷橋を渡らずに、その手前を左折し、岩谷橋の下をくぐり、左手の上り道を通って岩谷橋先の信号交差点のところにある奥州道中の追分石の前を出るつもりだった。だが、岩谷橋の下をくぐるところに、奥州街道は通り抜けできませんとの標識あり。

左手の上り道は工事がほぼ完成しており通行できそうだったが、工事関係者の方が多数いたので引き返し、岩谷橋を渡ることにした。

ところが、ちょうどこのとき(10/8の15時)に、岩谷橋の車線変更が行われ、それに伴い、先ほどの上り道も開通したようだった。もう少し遅く着いていれば、下から通行できたのだ。仕方がないので、岩谷橋を渡り、信号交差点の追分石のあるところから新しくなった奥州街道路をかけ下りた。この道はさきほど開通してすぐ、地元の年配の女性が一番最初に通行したようだが、奥州街道を歩く人の中では、私が一番最初に通行したと思う。