5時30分起床。6時25分からテレビ体操。
6時45分からホテル1階の食堂で朝食(バイキング形式)。
7時30分過ぎ、ホテルルートイン十和田をチェックアウト。
ホテル近くの八丁目バス停から十和田観光電鉄バスに乗車。乗客は高校生ばかりだ。
北野バス停で下車。8時過ぎ、同バス停前を出発。
直ぐに国道4号を左に分岐。
ホテルパリⅢの入口に入り、直ぐ右手の林の中に池ノ平の一里塚あり。両塚が残っているとのことだが、説明板はあるが周囲に塚がない。説明板を過ぎ、来た道を振り返ると両塚が見えた。反対方向(北方向)から来ると、説明板の先に両塚が見えるということだ。
七戸町に入る。
七戸橋を渡ると、かつての七戸宿で、七戸町の中心街。
中心街を抜け、左手の七戸東映ボウルのあったところの入口そば、茂みの中に天王一里塚跡の説明板が立っている。が、茂みの中を注意深く探さないと見つからない。
中央消防署前交差点で国道4号に合流。
中野三差路交差点の手前で、リュックサックを担いだ女性とすれ違う。話しを聞くと、東京から来ており、寒くなる前に龍飛崎から歩き始め、東京まで奥州街道を一気に歩く予定のようだ。その女性は昨年、中山道を18日間で一気に歩いており、かなりの健脚だ。お互いの道中の安全を祈り、分かれる。
これで奥州街道を歩いている人に出会うのは4人目。奥州街道を歩いている人は、必ず中山道を踏破していることが興味深い。
中野三差路交差点手前のコンビニに立ち寄り、トイレを借り、そして昼食を購入。
中野三差路交差点に到着。
奥州街道は、この中野追分で、国道4号を直進する上道(かみどう)と、右手の県道173号を進む下道(しもどう)に分かれる。
下道には、両塚が残る一里塚があるが、行き止まりがあり迂回しないといけないようなところがあるので、私の奥州街道歩きは上道を進む。
このあと歩いていると、ふと腕時計がないことに気付く。北野バス停を出発したときは右腕にしていたので、休憩時などでリュックを降ろすときや担ぐとき、ショルダーハーネスが腕時計に当たることがあるので、そのときに腕時計の皮ベルトが切れて落としたものと思われる。
既に休憩は何度かしており落とした場所が特定できないので、どうしようか少しの間迷ったが、とりあえず、直近でリュックを降ろした、先ほどのコンビニに戻ってみる。店員さんに聞くと腕時計の落とし物はないとのこと。店の入口そば、リュックを降ろした場所にもなし。そして、店の入口から離れようとしたところに皮ベルトがちぎれた腕時計が落ちていた。よかった。思い出が詰まった腕時計なので、見つかって、ものすごくほっとした。皮ベルトは、半年から1年ほどでボロボロになるので定期的に交換しているが、今回はその交換を延ばし延ばしにしていたのが悪かったようだ。
これで、心置きなく歩きを再開できる。
国道4号を進み、坪川の先で、左に分岐、静かな道を進む。左手に山々が続く。今日は晴天で見通しが良く、山々がくっきりと見える。
右手に千曳神社の鳥居があるところで、舗装道路は左にカーブしているが、右手に道が分岐している。分岐した道が旧街道筋のようだが、事前調べでは通り抜けられないとのことだった。だが、きれいな土道が続き、その先も続いているような感じ。距離も短いので思い切って進むと、土道の先の草道も車が通れるくらいの幅に切通しされており、通り抜けることができ、舗装道路に合流。
通れないと思っていた道を通り抜けることができ、気分が高まる。
合流点で、左手(西方向)にとんがった山が見える。YAMAPの地図で調べると烏帽子岳のようだ。
その先、右カーブのところで、正面の細い道に入る。その先、自動車学校があり、街道筋はその左側を直進するが、手前を右に進み、日本中央の碑保存館に行く。
保存館は今日は休館日だった。別棟のトイレも使用不可。仕方がないので敷地内のベンチで昼食休憩。温かいお茶を飲みながら、先ほどコンビニで購入したおにぎり、大福、ゆで卵を食べる。
昼食休憩ののち、自動車学校のところに戻り、自動車学校の左側の草道をまっすぐ進む。その先、国道4号のガード下まで道が続いているものと思っていたが、直ぐに藪に阻まれ進めなくなる。
仕方なく自動車学校の敷地沿いに進み国道4号に出るが、ここは歩道がないので通行には注意が必要。その先で、国道4号を挟んで反対側に出る。
その後、反対方向から道を戻ってみたが、結局、自動車学校左側の道の先から国道4号ガード下までの間は、道が寸断されている状況だった。
ガード下から先は、土道が続いており、舗装道路を横断し、その先も土道が続く。突き当たりを右、そして左にスイッチバック状に上ると、千曳農村公園前の舗装道路に合流。
千曳小学校を左手に見ながら、まっすぐ進む。ここでいきなり、とんでもなく素晴らしい景色が飛び込んできた。緑の芝で覆われた広大な畑。とんでもなく広く、きれいな芝で、しばらくの間、目が釘付けになってしまった。そして、それを見ながら歩いていると、前方遠くに陸奥湾の海とその先の山々が見えた。
その後、県道8号に合流し、そして石坂交差点で国道4号に合流。野辺地町に入る。
松ノ平交差点で右手の国道279号に分岐し進む。
15時、鳴沢橋手前の信号交差点に到着。
そこから500mほど歩いて、15時15分、今日の宿、旅館コマイにチェックイン。
大浴場に入浴、そして18時から1階食堂で夕食。
8日目の今日は、晴天の中、左手に山々が続くのを見ながら、気持ち良く歩くことができた。また、野辺地町に入る手前で陸奥湾とその先の山々が見え、本州の最北に到達したことを実感。
そして、通れないと思っていた道が通れた一方、通れるだろうと思っていた道が寸断されているなど、街道歩きのスリル感を味わうことができた。
さらに、街道歩きをしている女性に初めて出会うとともに、腕時計を落とすなどのハプニングもあり、いろいろあった一日だった。
今日歩いたルート
奥州街道(奥道中②盛岡以北)歩き旅8日目 2021-10-12 / まっさんさんの名久井岳 の活動データ | YAMAP / ヤマップ