今日は、二宮敬作ウォーク2021に参加。
二宮敬作は、愛媛県八幡浜市保内町磯崎に生まれ、16歳の時に長崎に渡り、ドイツ人医師シーボルトの鳴滝塾に入門して教えを受け、蘭方医として活躍した。
このイベントは、二宮敬作が生まれた地「磯崎」から医院「厚養亭」を開業した地、西予市宇和町までのウォーク大会を開催し、行政の枠を越え、二宮敬作が取り持った縁を大切にし、後世に伝えるとともに、市民の交流を図ることを目的に開催するもの。
昨夜23時50分に別府港を出発したフェリーは、2時35分に八幡浜港に到着。この便は、5時30分まで船内休憩ができる。
4時過ぎから起き出し、朝食として昨夜コンビニで買ったおにぎりと飲むヨーグルト、自宅から持ってきたバナナを食べる。洗面、着替えをし、5時15分に下船。コロナ対策で毛布の貸出を中止してるとは思わなかったので、雑魚寝の2等船室は寒く、ほとんど眠れなかった。近くの乗客は寝袋を持ち込んでおり、ぐっすりと寝ていたようだ。
送迎バスの集合時間まで時間があるので、6時30分前までフェリー乗場の待合でひと休み。
フェリー乗場から八幡浜(やわたはま)市役所八幡浜庁舎まで歩くが、外はまだうす暗い。6時50分、無料送迎バスが出発、出発地点の旧磯崎(いさき)小学校へ。
旧磯崎小学校に到着し、受付を済ます。参加者に配られたゼッケンは、ゼッケンが書かれた紙にパウチをして、上部両端に穴をあけハトメが取り付けてあった。私はウオーキングイベントに参加した際、安全ピンを使ってゼッケンを取り付けるのが苦手でいつも苦労しているが、これだと丈夫でリュックへの取り付けもしやすくありがたかった。ゼッケンはゴール後に回収するのかなと思っていたら、予想どおりゴール後にスタッフの方が安全ピンを外してくれて回収されてしまった。参加した記念に欲しかったが残念だ。
また、会場は思ってたよりも風が強く、肌寒かった。そこまで寒くならないだろうと毛糸の帽子を家に置いてきたのと、手袋を持ってくるのを忘れてきたのは失敗だった。
今日のウオーキングイベントの参加者は、通常コース(31㎞)とハーフコース(16㎞)を合わせて100人程度。若い人や女性の参加者が多いように感じた。
7時40分から開会式。主催者の八幡浜市国際交流協会の副会長、そして共催の八幡浜市の副市長がそれぞれ挨拶。このイベントは今回で20回目の開催とのこと。今日は「サイクリング佐田岬2021」というサイクリングイベントも開催されているようで、国際交流協会会長、八幡浜市長はそちらに行っているようだ。
ラジオ体操。前で模範演技をするのは、「鬼滅の刃」の炎柱・煉獄杏寿郎に扮した八幡浜市役所の若手職員。なかなか面白い演出だ。
8時、八幡浜市教育委員会の教育長による出発の掛け声で旧磯崎小学校グラウンドを一斉スタート。グラウンドそばの裏門から出ていく。私は通常コースなので歩く距離は約31㎞。
トイレに寄ってから出発したので最後尾からスタート。裏門を出て左に進むと、すぐ右手に二宮敬作出生地碑と説明板あり。
国道378号に合流する右手高台に二宮敬作記念公園がある。アンカーの人に聞くと、二宮敬作の銅像が立っているとのこと。
国道378号を進む。山の斜面にみかんの段々畑。八幡浜市ではこのような風景が至るところで見られる。上り道とトンネルが続く。トンネルとトンネルの間で海が見える。3つ目の瞽女トンネルは長さが約2.2㎞あり、とても長いトンネルだ。
休憩所である保内庁舎で、みかんジュースをいただく。ここで持ってきたまんじゅうを1個食べる。
このイベントの協賛社でお菓子を提供していただいた、あわしま堂の前を通り、その先で4つ目のトンネルを進み、その先が給水ポイント。ここでもみかんジュースをいただく。
八幡浜市の市街地に入り、川沿いの道を進む。めいぢはしという印象に残る橋があり。橋の近くに、八幡浜市で生まれた日本の航空機の父、二宮忠八ゆかりの地を示す碑が立っていた。
11時20分、昼食休憩場所の神山小学校に到着。
ここでは、八幡浜ちゃんぽんが振る舞われた。八幡浜ちゃんぽんは、豚骨ベースで白濁した濃厚なスープの長崎ちゃんぽんとは異なり、鶏がら・鰹・昆布などでだしを取った黄金色のスープであっさり風味が特徴とのこと。私もはじめて食べたが、あっさりしたスープで非常においしかった。ちゃんぽん以外にも、あわしま堂のお菓子(お月見カスタードまんじゅう)、温州みかん、みかんジュースなどが振る舞われ、エコバッグもいただいた。
ハーフコース参加者は、ここでゴール。通常コース参加者は、12時に一斉スタート。すると、防災行政無線のスピーカーから「みかんの花咲く丘」が聞こえてきた。この辺りの地域では、12時にこの曲が流れるようだ。
しばらく行くと上り道になる。この先、JR予讃線の高架橋をくぐる地点が、今日最も印象に残った地点。紅葉とRCアーチ橋(第二女夫岩橋梁)と奇岩(夫婦岩)が合わさった眺望が素晴らしかった。
双岩駅の先に、笠置峠越の看板と説明板あり。このウオーキングイベントでは笠置峠(八幡浜街道)は通らないが、四国の旧街道を歩く際には、ぜひ歩きたい道だ。
トンネルを2つ抜け、西予(せいよ)市に入る。
最後の休憩場所、岩木集会所では、地元の方が温かいお茶を振る舞ってくれた。感謝。ここで、最後のトイレを済ます。
ゴール地点が近づいてきた。
松葉城跡入口
重要伝統的建造物群保存地区(西予市宇和町卯之町伝統的建造物群保存地区)の説明板
この説明板は令和3年3月に設置されたばかり。
この先、歴史を感じさせる繊細な建物が続く。
15時、ゴール地点の宇和先哲記念館に到着。八幡浜市・八幡浜ちゃんぽんPRキャラクターの「はまぽん」が出迎えてくれた。
ここにも重要伝統的建造物群保存地区の説明板が設置されている。
完歩証を受領。
このイベントでは、お楽しみ抽選会があり、ハーフコースは昼食会場の神山小学校で、通常コースはゴール地点の宇和先哲記念館で、それぞれ当選者番号を貼りだしていた。景品は、お米、あわしま堂のお菓子セット、みかんジュースなどとても豪華。ハーフと通常コース、それぞれ当選者数は10人余りで当選確率は高かったが、くじ運が良くない私は残念ながら当たらなかった。
送迎バスに乗り、八幡浜市役所八幡浜庁舎へ。そこから歩いてフェリー乗場へ。何度見ても、八幡浜のみかんの段々畑には圧倒される。
先ほどゴール地点でスタッフの方に聞いたところ、みかんの収穫期間は短く、みかんの段々畑は今が見ごろとのこと。いいときに来た。
フェリー乗場の4階にあるレストランマリンで食事を摂る。じゃこ天・じゃこカツ定食と瓶ビールを注文。ビールは珍しい大瓶だった。ビールで今日の完歩を祝う。八幡浜名物のじゃこ天・じゃこカツはビールのつまみにぴったりで、とてもおいしかった。
17時25分八幡浜港発別府港行きの宇和島運輸フェリーに乗る。別府港からバスで別府駅へ。別府駅から特急にちりんに乗り小倉駅へ、小倉駅で快速に乗り換え黒崎駅へ。そこからバスに乗り、23時30分前、自宅に帰り着く。
今日は、私の父の出身地であり愛媛県で開催されたウオーキングイベントに参加。
八幡浜市や西予市の国際交流協会や市役所、そして地元の方々のおかげで、八幡浜市、西予市の素晴らしい景色を堪能しながら、楽しく歩くことができた。
スタッフの方々も若い人が多く、そのはつらつとした姿を見て、こちらまで大いに元気をいただいた。また、細やかで手厚いおもてなしをしていただき、感謝でいっぱいだ。
今月初めに参加した日本スリーデーマーチでは体調が悪く一日目でリタイヤしてしまったので今日も少し心配だったが、最後まで力強く歩くことができ、歩く自信を取り戻せたように思う。
0泊2日のウオーキングイベント参加、本当に楽しかった。関係者の方全てに感謝!
今日歩いたルート