昨日参加した、第4回赤間関街道中道筋マラニック大会(62㎞の部)を振り返る。
5時20分に会場である東行庵の駐車場に到着。
受付場所に行くと、まずナンバーカードが前後に装着されていることの確認。
新型コロナウイルスワクチン予防接種済証の確認。これは3回接種のものが必要。2回接種では出場できず、他のイベントに比べて厳しい。
健康管理チェックシートの提出と検温。
最後に、携行品のチェック。コースマップ(事前に送付されている)、ウインドブレーカー、帽子、ドリンク、補食、予備マスクを持っているどうかをきちんとチェックされる。私は全て携行していたが、これまで参加してイベントではここまで細かくチェックされたことがないので、少し面食らってしまう。
スタート前、ウインドブレーカーに隠れてゼッケンが見えず、主催者代表から厳しく指摘された参加者がいた。
スタート時は寒かったので、ウインドブレーカーを着て、その上からTシャツを着て走り始める。その後、15㎞のエイドでウインドブレーカーを脱ぐ。
スタートは、6時から5分間隔で4組に分かれてのウェーブスタート。私は一番最後の組、6時15分に東行庵をスタート。
距離は、下関市吉田の東行庵から萩市の椿東小学校までの62㎞。制限時間は18時までの12時間。
今日は62㎞とこれまで経験したことのない長距離なので、ゆっくりと走り始める。あまりにもゆっくりと走っていたら、すぐ後ろにアンカーがいて焦った。
赤間関街道は、萩城下の唐樋札場(萩市)と赤間関(下関市)を結ぶ街道。ルートは3つあり、内陸部の明木(萩市)・秋吉(美祢市秋芳町)を経て吉田(下関市)で山陽道と合流する「中道筋」(約75㎞)。正明市・俵山(長門市)を経て小月(下関市)で山陽道と合流する「北道筋」(約80㎞)。そして正明市・粟野(下関市豊北町)・川棚(下関市豊浦町)を経る「北浦道筋」(約96㎞)。中道筋の一部は、文化庁「歴史の道百選」に選定されている。
赤間関街道中道筋連絡協議会というものがあり、萩明木から吉田までの5つの保存会で構成されているようだ。
本大会は、赤間関街道中道筋の街道筋を走る。コース上の各所には、番号入り矢印シートが貼られたコース誘導用コーンが設置されている。
参加者には、A4で24頁もあるカラー刷りの詳細なコースマップが事前送付されており、コースマップとコーンを見ながら進んでいく。スタッフの人に話しを聞くと、コースマップを見ずに走ったり、コーンを見落したりして、コースを間違う人がけっこういたようだ。
参加者が多くないイベントなので、私のように足の遅い参加者は一人ぼっちで走ることになると考え、コーンの番号を数えながら、またコースマップでコースを確認しながら走った。
また、街道筋には、赤間関街道中道筋連絡協議会により、茶色の統一デザインの標識が各所に設置されている。また、「歴史の道」標識も各所に設置されており、旧街道歩きをしている私の目を大いに楽しませてくれた。
前半は、走っていると前方からピンク色のゼッケンを付けたランナーと何人もすれ違った。昨日9時に吉田小学校を出発し、萩を往復し、ゴールの東行庵を目指す124㎞参加者だ。
湯谷で、給水ポイント。ここは事前に配付された資料にはなかったエイド。
この先で、4、5人に抜かれる。最後尾スタートなのに抜かれたということは、遅れてスタートした人が何人かいたのだろう。
塩見峠を越え、そして長谷峠を越える。
8時10分、15㎞地点のチェックポイント・エイドステーション、四郎ヶ原宿(旧城原小学校)に到着。ここでは、うどんとアイスクリームが提供された。地元の方が作ってくれたうどんはとても美味しかった。
うどんとアイスクリームを時間をかけて食べ、トイレを済まして出発。
ここからはアスファルト道が続く。
10時、25㎞地点のエイドステーション、川原宿(専正寺)に到着。
畜産試験場の先、越石峠の未舗装の山道は、とても気持ち良く走ることができた。
10時55分、30㎞地点のチェックポイント・エイドステーション、秋吉宿(秋吉公民館)に到着。ここではチーズころんが提供された。ここまではいいペースでこれた。
秋芳洞入口では、GWということもあり、多くの観光客で賑わっていた。
ここからは。山道が続く。
大久保台の未舗装の上りの山道。所々に倒木もあり、旧街道らしい山道をテンポ良く上る。林を抜けて視界が開けると、秋吉台のきれいな景色が続く。
12時15分、36㎞地点のエイドステーション、三角原(秋吉台)に到着。ここでは梅干しをいただき、持ってきたバナナを食べる。
ここからは長い下りが続くが、足が進まないので、歩きが多くなる。後ろから来たランナーに抜かれ、付いていくことができず大きく差を開けられる。
13時10分、41㎞地点のエイドステーション、絵堂宿に到着。先行していたランナーと入れ替わり。
ここでいただいたホットごぼう茶は、とても美味しかった。持ってきたバナナを食べ、トイレをすまして出発。
ここからは、先行したランナーは全く見えず。後方にもランナーが見えず、一人で進むが足が重くて走れず、歩く。
84番コーンを越え、旧道に入る目印となる85番コーンが見えない。コースマップでは84番のすぐ先にあるようだが、なかなか見えないので、道を間違えたのではと不安になる。
その先で、ようやく85番コーンが見え、ほっとする。ここから未舗装の地蔵峠の山道を進む。獣避け用のトタンがあり、旧街道を歩くものにとっては面白い道だ。
国道490号に合流してからは、足が全然進まず、歩くペースも上がらない。
雲雀(ひばり)峠を越えてからは何とか走って下る。
14時20分、47㎞地点のチェックポイント・エイドステーション、雲雀山旧道入口に到着。時間の余裕がなくなってきたので、水分補給だけし、休憩せず出発。
ひばり山峠の未舗装の山道は、上りはそれほどきつくなく、長い下りはぬかるんでいるところもあったが、何とかテンポよく下ることができた。
県道に合流すると、下り道だが、再び足が全然進まず、歩くペースも上がらない。途中で、家の窓から声援を送られた。
角力場の交差点で国道262号に合流し、ここからの下りはゆっくりと走る。ここでは、車から声援を送られた。
15時25分、52㎞地点のエイドステーション、明木宿(明木診療センター)に到着。ここで先行していたランナーと入れ違いに。
温かいものがほしかったがなかったので、コーラをいただき、すぐに出発。
最後のエイドステーションを過ぎ、あとはゴールを目指すだけ。
ところが、すぐ前方にランナーが見えていたが、お互いに歩いているにも関わらず、どんどん差が開いていく。
普通の状態では1時間に5㎞余りは歩くことができるが、このときは4㎞/時間も進めない状態。
あまりにも歩が進まないので、吉田松陰短古詩碑の前で小休憩。inゼリーを飲む。
いよいよ最後の上り、未舗装の山道である悴坂を上る。
ここで、かなり前方を走ってしたカップルのランナーが後ろから追いついてきた。事情を聞くと、ひばり山峠を越えて県道32号合流し北に進むべきところを、道を間違えて124㎞の復路の道である南に進んでしまったようだ。
カップルに道を譲り、後ろを付いていくが、どんどん差が開いて見えなくなる。また、鹿背トンネル手前の階段で地図を落としてしまい、探すために道を戻ったので、時間をロスしてしまう。
それでも、未舗装の山道はアスファルト舗装路に比べて足への負担が小さく、一定のペースで上り、下る。
アスファルト舗装路に合流すると、前方にカップルのランナーが見える。男性の方が膝を負傷しており、走ることはもちろん、歩くのもきついためのようだ。結局、このカップルにゴールまで引っ張ってもらう形になる。
椿大橋、松陰大橋を渡り、17時30分過ぎ、ゴール地点の椿東小学校に到着。
前半は予想以上の走り、後半はグダグダだったが、それでも完踏できたことと、最後まで膝や足首などに痛みがでなかったことは、次につながる収穫だった。
ここまで旧街道筋をトレースするイベントに参加するのは初めてだったが、いろいろな道が楽しめ、きつかったけど面白いコースだった。
と同時に、一人では絶対に完踏できなかった。他の参加者から多くの刺激を受けたおかげだ。参加者の皆さんに感謝!
これだけきつい思いをしたのに、翌日の今日、次回は124㎞の部に参加してみようとか、124㎞で制限時間28時間だとほとんど走らずに歩いて完踏できるのでは、と浅はかなことを考えてしまう大バカ者の私。
第4回赤間関街道中道筋マラニック大会 2022-05-04 / まっさんさんの山陽小野田市の活動データ | YAMAP / ヤマップ
今朝は8時起床。朝食。
今日は終日、体を休める。NETFLIXを見、漫画を読んで過ごす。
昼食はカップ麺をすます。
夕食は、ガスト宅配で、晩酌。