クアプラザピリカにて
今朝は5時に起床。6時30分から1階レストランで朝食(配膳形式:和食膳)。準備をし、8時に宿を出る。
宿の前にバス停があるのだが、フロントに言って予約しておかないとバスが寄ってくれない。私は昨日のチェックイン時にフロントの方に伝えておいた。今朝も7時前に清算する際にフロントの方に確認したところ、さきほどバス会社に電話を入れたとのことだった。
宿前のクアプラザピリカバス停から函館バスに乗り、長万部駅前で下車。乗客は私一人。
駅前のトイレで用を済ませたあと、8時45分に長万部駅を出発。天気は晴れ。
駅からほど近いコンビニで昼食用のおにぎり、大福、どら焼き、ミニ羊かん、シリアルチョコバーを購入。
その先の信号交差点で国道5号を横断。ここで国道5号とはお別れとなる。
ここからは国道37(起点)・230号を進む。
すぐに歩道がなくなるが、路側帯の幅が広いのでまあ歩ける。徐々に厚い雲に覆われ、雨がぱらつき始める。ずっとぱらつくと服が濡れてきて体が冷えるので、歩道がない道なので傘を差すのは危なくレインスーツを着るかどうか迷うものの、何もない直線道路で雨をしのいでレインスーツを着るような場所はなし。
9㎞ほどある直線道路を進み、そこから国道37・230号を右に分かれ静狩集落に向かう道を進む。
10時45分、静狩(しずかり)駅に到着。駅舎内のベンチに座って小休憩。大福を食べる。ここにも駅ノートがあり、ひと言記す。11時に出発。
室蘭本線の踏切を渡り、山手方向に進む。右手で新幹線トンネルの工事をやっている。
国道37・230号に合流し、西進。歩道はなく、緩やかな上り道を進む。
静狩トンネル(静狩峠)。トンネル手前に標識があり、トンネル内で黒松内町(くろまつないちょう)に入るようだ。
トンネルを抜け、上り下りはあるが見通しのよい直線道路を進む。
再び、長万部町標識に入る。この手前辺りが今日の最高到達点。ここから道は下る。
小幌(こぼろ)橋、礼文華(えぶんげ)橋からは、右手に内浦湾が見える。いい景色だが、歩道がない橋で車の往来を気にしながら、また橋が高い場所にあり高所苦手な私はビビりながら歩く。橋の右手(内浦湾)方向に、日本一の秘境駅と呼ばれる小幌(こぼろ)駅があるようだ。
夜、宿の壁に小幌駅の写真が飾ってあった。
礼文華トンネル(礼文華峠)。トンネル手前に標識があり、トンネル内で豊浦町(とようらちょう)に入るようだ。トンネル幅は広く、そしてトンネル内は明るく歩道も広いので歩きやすい。
礼文華トンネルを抜けると、トンネル前までと異なり青空でびっくり。道も下りで歩が進む。
礼文トンネル
岩谷覆道
美乃覆道
覆道を抜けると、下り道の前方に内浦湾が見える。
国道37・230号を右折し、道道609号を進む。交通規制の案内板があり、この先で工事のため通行できる時間帯が限られているのだが、細かく時間帯が定められており、意味がイマイチ理解できない。工事による通行禁止区間が1㎞近くあり、時間帯にもよるが1時間のうち10分間しか通行できないようだ。直近の時間帯では、14時~14時10分は通行可、14時10分~15時は通行不可、そして15時~15時10分は通行可。
車ならよいが歩きだと10分間で1㎞近くの区間を通過するのは難しいだろうと考えながら、とりあえず行けるところまで行ってみることに。
左手に礼文駅が見えたが、休憩せず先を進む。
14時15分頃、通行止め入口にさしかかる。交通誘導員の男性に話しをすると、14時10分を過ぎたので15時までは通行不可とのこと。歩きの場合でも通行可の時間帯にこの入口を通過できればよいとのこと。
15時までは進めないので、ここで昼食休憩。おにぎり、どら焼きを食べる。そのあと15時まで誘導員の男性といろいろな話しをして時間をつぶす。私は北海道歩き旅をしていることを話し、彼はここにはいろんな人が来て話しができるので楽しいと話していた。この前も、自転車でやってきたイングランド人4人組と片言の英語で話しをしたことがあったようだ。
15時になったので通行解除になり、先を進む。工事は、法面工事をやっているようで、本当は全面通行止めにして工事したいようだが、地元から大反対されて時間規制にしてるようだ。工事現場付近は、先ほどとは別の誘導員の方が私を先導してくれた。
工事現場付近はとても風光明媚なところで、自由に往来できないのはとてももったいない場所だった。
反対側の交通規制出入口の先に、豊浦町文学碑公園あり。ここには、伊藤整随筆碑、斎藤茂吉歌碑、与謝野寛・晶子歌碑あり。
カムイチャシトンネル左手の階段を上ると、展望台あり。
展望台からは、内浦湾が望める。また、有珠山や、2008年に北海道洞爺湖サミットが開催されたザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパが見える。
列車の時間に間に合わなくなってきたので、ここからはスロージョグ。
15時47分、何とか大岸駅に到着。
15時58分大岸駅発のJRに乗車し、1駅先の豊浦駅で下車。駅から15ほど歩き、16時25分に今日の宿、天然豊浦温泉しおさいにチェックイン。
健康ランドのような施設で、館内は裸足なので楽だ。部屋にある小さな冷蔵庫の扉に「冷蔵庫の中のお水は無料です」と書かれてあるので、扉を開けると、大きな2Lペットボトルの水が入っていてビックリ。
施設内のコインランドリーで洗濯している間に温泉大浴場で入浴。そのあと、乾燥機にかける。
18時から1階レストランで夕食。メニューは、季節の旬菜鍋と釜飯の付いた会席料理。色とりどりの料理を食べることができ、大満足の夕食。
10日目は、長万部町の長万部駅から豊浦町の大岸駅まで歩いた。
今日は、静狩峠(静狩トンネル)や礼文華峠(礼文華トンネル)を含め、歩道のない国道37・230号を進む、今回の歩き旅のなかでも最も危険なルートを歩いた。
礼文華トンネルまでは雨降りが心配だったが何とか降らずに済み、礼文華トンネルを抜けるとよい天気で景色も素晴らしかった。
終盤、法面工事現場で足止めをくらうが、交通誘導員の方といろんな話しができ楽しいひと時だった。
今日歩いたルート
北海道縦断歩き旅(その1)10日目 長万部町~豊浦町 2024-05-29 / まっさんさんの礼文華峠の活動データ | YAMAP / ヤマップ