まっさんのブログ ~みち楽の旅日記~

旧街道やウオーキング大会など、みち歩きを楽しんでいます♪

2022年4月3日(日) 関門海峡を目指して西国街道・山陽道を歩く旅 19日目(その2最終日)

今日の一枚 広島市の下水道マンホールの鉄ふた

f:id:mkinchan:20220403215243j:plain

 

19日目は、八本松駅前を出発、大山峠を越え、広島市安芸区に入り、安芸中野駅前まで歩く。

 

今朝は、5時45分起床。テレビ体操のあと、6時45分から旅館の食堂で朝食(配膳形式)。8時に石田旅館をチェックアウト。女将さんから、今日は天気が良くてよかったですね、と言われた。そのとおり、絶好の歩き日和だ。

 

8時05分、八本松駅前を出発。

 

JR踏切と国道2号を横断し、その先で県道83号の高架下をくぐると、西国街道(旧山陽道)大山峠の標識あり。ここが大山峠への入口。

f:id:mkinchan:20220404115546j:plain
f:id:mkinchan:20220404115607j:plain

舗装された上り坂を進む。立入禁止看板の左手に、大山駅跡標識あり。

f:id:mkinchan:20220404120022j:plain
f:id:mkinchan:20220404120044j:plain

舗装路を進むと、右手に、林の中への入口が見える。入口付近の木には、リボンが結んである。

f:id:mkinchan:20220404120803j:plain
f:id:mkinchan:20220404120824j:plain
f:id:mkinchan:20220404120849j:plain

林間の道を進むと、流木あり。それを越えると、豪雨の爪痕である深い亀裂に突き当たる。

f:id:mkinchan:20220404122557j:plain
f:id:mkinchan:20220404122615j:plain
f:id:mkinchan:20220404122635j:plain

どう渡るか考える。最初、左手の砂防ダム堰堤を越えることを考えたが、越えてからの下りが危なそうなので止める。右手の亀裂の浅い部分を滑らないように慎重に下りて渡る。

f:id:mkinchan:20220404124436j:plain
f:id:mkinchan:20220404124454j:plain

その先、ピンクリボンを目印に進むが、ぬかるみや小さな亀裂(水みちになっている)が多くて地面は荒れており、街道筋が分かりにくくなっている。私はリボンを見ながら少し左手の道筋を進んだようだが、右手(こちらにもリボンあり)にも道筋があった。この辺りは足元に気を付けながら進んでいくと、その先で合流するので迷う心配はない。

道筋が合流した先が大山峠。右手に石碑と説明板がある。

f:id:mkinchan:20220404130108j:plain
f:id:mkinchan:20220404130137j:plain
f:id:mkinchan:20220404130212j:plain
f:id:mkinchan:20220404130238j:plain

その先、下るとすぐ右手に、大山清水。石碑がある

f:id:mkinchan:20220404130352j:plain
f:id:mkinchan:20220404130425j:plain

急な下りが続く。この先、土石流により街道筋が無くなっている。土石流左側の林の中を進み、途中から右側に渡って進む。大山刀鍛冶の墓は、右側の林の中にあったようだが、その辺りを通らなかったか、見落としたようだ。

f:id:mkinchan:20220404131626j:plain
f:id:mkinchan:20220404131712j:plain

林を抜けると展望が開け、とても大きな土石流跡。ここは豪雨の爪痕の大きさに驚くばかりだ。その一方で、前方に新しく建設された赤い砂防ダムが見え、もう少しで通り抜けられると元気がでてくる。

土石流跡の右側を倒木や流木を避けながら慎重に進むと、林の中への入口が見える。

f:id:mkinchan:20220404133840j:plain
f:id:mkinchan:20220404133927j:plain

林の中を抜け進むと、舗装路に合流。舗装路入口の左手に賀茂安芸郡境碑あり。ここまで来るとひと安心だ。2018年西日本豪雨の被害を受けた大山峠を無事に越えることができ、一人でガッツポーズ。大山峠入口標識から賀茂安芸郡境碑まで約1時間。

f:id:mkinchan:20220404135508j:plain
f:id:mkinchan:20220404135539j:plain
f:id:mkinchan:20220404135630j:plain

すぐ先の左手に、瀬野馬子唄発祥の地の標識と説明板、そして代官おろし跡の標識あり。これらは、最近建てられたものと思われる。

f:id:mkinchan:20220404141253j:plain
f:id:mkinchan:20220404141356j:plain
f:id:mkinchan:20220404141419j:plain
f:id:mkinchan:20220404141440j:plain

 

その先は、国道2号と山陽本線、そして瀬野川に沿った旧道を進む。静かで、周りの景色もよく、気持ちよく歩ける。

 

瀬野小学校前交差点そばの踏切付近で、貨物列車が通過。山陽本線の瀬野駅-八本松間は、通称セノハチと呼ばれる急勾配の坂になっており、瀬野駅から八本松駅へと向かう上りの貨物列車では、貨物列車の後尾に補助機関車(後押し機関車)を連結して走るそうだ(左写真は先頭の機関車、右写真は後尾の補助機関車)。

f:id:mkinchan:20220404142524j:plain
f:id:mkinchan:20220404142547j:plain

ちなみに数日前、宿でテレビを見ていると、現役最古の後押し専用車のラストランがニュースで放送されていた。私は鉄道ファンではないのでよく分からないが、もみじ色のかっこいい車体の補助機関車だった。

 

瀬野駅南側の道を歩いていると、北側に瀬野駅と高台にある住宅団地を結ぶスカイレール(ロープウェイと懸垂式のモノレールを組み合わせた新交通システム)が見える。

f:id:mkinchan:20220404144112j:plain
f:id:mkinchan:20220404144132j:plain

 

瀬野大橋東詰交差点で国道2号を横断し、県道274号を進む。

 

中野第一公園で、昼食休憩にする。昨夕、コンビニで買っておいたおにぎり、菓子を食べる。段々と日差しが強くなってきた。

 

左手に、その後は右手に立派な山々が連なり、それらを見ながら歩く。13時に安芸中野駅前に到着。

今日の予定はここまでだったが、大山峠を迂回することなく越えることができ、時間が十分あるので、広島駅まで歩くことにする。

 

海田町に入り、畝(うね)で左手を見ると瀬野川の河川敷に桜が咲いているのが見える。近くまで行ってみると、花見をしている人が大勢いる。今日は日曜日で、天気もよく、絶好の花見日和だ。

f:id:mkinchan:20220404144735j:plain

 

海田宿に入る。

本陣(御茶屋)跡、脇本陣跡の説明板がある。そして立派な千葉家住宅が残る。

f:id:mkinchan:20220404145008j:plain
f:id:mkinchan:20220404145026j:plain

だが、街道筋は車が切れ目なく通るので、少し神経を使う。

 

広島市安芸区の船越に入る。上りの道が続く。道が細いのに車の交通量が多い。

 

船坂峠を越え、府中町に入る。

 

府中大橋(府中大川)を渡り、広島市東区に入る。右手に大きなイオンモール広島府中が見える。

f:id:mkinchan:20220404145247j:plain
f:id:mkinchan:20220404145415j:plain

この辺りから先、歩道にある下水道のマンホール蓋のデザインが、西国街道のカラー絵柄になっている。尾長西1丁目交差点付近まで続く。市職員時代、下水道行政にも長く携わり、下水道に対する思い入れは強いので、驚きと同時にとても嬉しくなった。

f:id:mkinchan:20220404145307j:plain
f:id:mkinchan:20220404145317j:plain

 

猿猴橋を渡り、16時前、広島駅前の通りにある駅前大橋南詰交差点に到着。

f:id:mkinchan:20220404150019j:plain
f:id:mkinchan:20220404145740j:plain

結局、明日までの予定のところを今日で歩き終えてしまった。これで、西国街道山陽道歩き旅の第二弾は終了だ。終盤、峠越えが続いたが、とても楽しかった。

 

駅前大橋を渡り、地下道へ。地下では、ウクライナ支援の音楽祭が開催されていた。

f:id:mkinchan:20220404145943j:plain
f:id:mkinchan:20220404150113j:plain

 

広島駅からのぞみに乗り、小倉駅へ。そこからJRとバスを乗り継ぎ、18時30分前、自宅に到着。広島からだと帰るのも早い。

 

第二弾の最終日となった19日目は、大山峠を無事に越えることができた。西日本豪雨により道が寸断されており、道なき道を進むため、みち歩きとは言い難い面もあるが、大きく迂回して歩道のない幹線道路を歩く危険よりはよかったのではと思う。

これで、どうにか私の西国街道山陽道の3分の2ほどを歩き終えることができた。関門海峡を目指して歩き、一日一日、北九州が近くなっていくのは、これまでの街道歩きでは味わえない感覚で、とても新鮮だ。

 

今日歩いたルート

キョリ測 - 地図上をクリックして距離測定|マピオン

西国街道・山陽道歩き旅19日目 2022-04-03 / まっさんさんの水ヶ丸山(水丸山)・曽場ヶ城山の活動データ | YAMAP / ヤマップ