第9回しまなみ海道ウルトラウォーキング(100㎞)を振り返る。
9月16日(土)
尾道駅を降り、駅前の渡船乗場に向かうとちょうど船が到着。しかし、乗船客の長い列ができており、そのほとんどはウルトラウォーキング参加者。結局、その便には乗れず。
渡船乗場から駅の方向を見ると、駅舎の向こうに千光寺山が。次の便に乗船する。この便には、サイクリストが多数乗船。
船を降りて5分ほど歩き、11時25分頃に会場の尾道市民センターむかいしま芝生広場に到着。
受付を済ませる。リュックサックに安全ピンでゼッケンを取り付け、おにぎりとバナナと食べ、手荷物を預ける。
11時40分から開会式。主催者から、今回は新たに100㎞コースを設けたこと、100㎞は75㎞コースに加え大三島を周回、大三島周回はアップダウンが多くきついとの話しあり。
開会式のあと、5月末に愛媛県宇和島市で開催の50㎞マラソンにさかなクンの格好で参加していた方を見かけ、声をかける。
12時からウェーブスタート。5分おきに、グループごとに写真撮影し、スタート。
12時グループがスタートし、次は私のグループ。目の前にさかなクンが見える。日差しが強く暑いなか、こんな格好で本当に完歩できるのだろうか?
写真撮影のあと、12時05分にスタート。
靴は、履き古したメレルのジャングルモック2.0(グラナイト)。最近、右足裏の親指の付け根辺りが痛むので、靴底が柔らかいHOKAのトレランシューズを履こうと思ったが、HOKAシューズはクッションが柔らかすぎて長距離の歩きだと靴ずれしそうなので、履きなれたジャングルモック2.0を履いて歩くことに。また、両膝にサポーターをして歩く。
日差しが強く暑い。自販機を見かけると、必ず参加者がいて飲み物を買っていた。私は、水を凍らせた500mLペットボトルを2本持ってきたが、もう大分溶けているようだ。また、本大会はマイカップ持参なので、小さな水筒を持ってきた。
1つ目の橋、因島大橋が見えてきた。
因島大橋へは、本大会で唯一サイクリングロードではなく階段で橋まで上る。序盤で皆、まだまだ元気なようで上るのが早い。私にとってはけっこうきつい階段で、前との差はどんどん開き、後ろには人が並ぶ状態で少し焦る。
因島大橋を渡る。
因島に入るが、暑いなか皆のペースが早い。このペースで最後まで歩けるのだろうかと心配になる。私は、トラウマになっている昨年7月の3県境&5県ウオークでの酷暑を思い出し、ペースを上げることができず、追い抜かれても自分のペースで歩く。
14時20分、因島フラワーセンター駐車場のトイレで用を済ませ、フラワーセンター入口の自販機でスポドリを購入。凍らせてきたペットボトルの水は既に溶けていた。
15時、第1エイド・CP(16㎞地点)に到着。ここでは、惣菜パンの提供あり。惣菜パンは3種類あり、私はソーセージパンをもらって食べる。
エイドでは、ウオーターサーバーで水とスポドリの補給ができるようになっていた。ペットボトル2本と小水筒に水とスポドリを補給し、出発。
2つ目の橋、生口橋を渡る。
生口島に入ると日陰が多くあり、日差しをしのぐことができた。
17時15分、平山郁夫美術館横のトイレで用を済ます。ここからは、エネルギーゼリーを断続的に少しずつ摂取する。また、汗がすごいので、額から流れ落ちる汗が顔に垂れてこないよう、首に巻いていたタオルを水で濡らし、鉢巻のように額に巻くことに。
日が落ちてきて、17時55分、第2エイド・CP(32㎞地点)の瀬戸田サンセットビーチに到着。ここでは、おにぎり弁当とレモネードの提供あり。レモネードで喉を潤したあと、おにぎり弁当を食べる。
相当に汗をかいていたので、服の中の首に巻いていたタオルとメッシュシャツ、Tシャツを脱いで、リュックサックに入れてきたタオルとTシャツに着替える。ペットボトル2本と小水筒に水とスポドリを補給。ビーチのトイレで用を済ませたあと、水で濡らしたタオルを額に巻き、その上部にヘッドライトを装着。結局、第2エイドでは30分近く休憩。
3つ目の橋、多々羅大橋を渡り愛媛県に入る。大三島に入り、19時30分前、75㎞との分岐点を通過。100㎞はここを左折し、大三島を周回する。
20時45分、第3エイド・CP(42㎞地点)に到着。ここでは、バウムクーヘンの提供あり。バウムクーヘンをもらって食べる。この先、しばらくコンビニや自販機がないということなので、ペットボトル2本と小水筒に水とスポドリを満タンに補給し、出発。
主催者が言っていたとおり、上り下りが続く道。前方に見えていたバックライトの数が少しずつ減っていく。
48㎞辺りの左手に、事前調べで見つけたトイレがあった。道路上にトイレ標識があり、夜間は照明が点灯するので安心して使えそうだが、このときは先を急ぎ利用せず。
22時45分、憩の家(55㎞地点)のトイレで用を済ませる。敷地内に自販機があったので炭酸ジュースを買い、石段に座って飲みながら小休憩。そして、出発。
ここからは、かなり前方にバックライトが見えるのみで、ほぼ一人歩き状態。
上り下りを繰り返す真っ暗な道を進みながら、少しずつ体力を削られ、疲労が蓄積する。海岸沿いでは、夜釣りをする釣り人を多く見かけた。コース上の道には、所々に自販機はあるが、休憩できるような場所はなし。
日付がかわり、9月17日(日)
ようやく75㎞コースとの合流点を通過し、1時25分、大三島橋たもとのトイレ(68㎞地点)で用を済ます。憩の家からここまでは長かった。
4つ目の橋、大三島橋を渡る。75㎞コースと合流したので、周囲に人が多い。75㎞の参加者はまだまだ元気そうだ。
伯方島に入り、2時05分、第4エイド・CP(72㎞地点)に到着。ここでは、サンドイッチの提供あり。このエイドではポットに入れたお湯も置いてあり、コーヒーやお茶などが飲めるようにしてあった。今日は寒くはないが、水とスポドリの摂り過ぎで胃が弱ってきたところだったので、お湯をいただいて飲みながらサンドイッチを食べる。
ペットボトル2本に水とスポドリを、小水筒にお湯を補給し、エイドそばの伯方SCパーク駐車場トイレで用を済ませ、出発。ここからは、アミノバイタルを断続的に少しずつ摂取する。
最後の島、大島に入るが、足が動かない。前を歩く75㎞参加者のカップルの後ろを付いて歩くが無性に眠たい。100㎞はウオークではいつも18~21時頃が一番眠くなるが、今回はその時間帯は眠くなかったものの、夜中の2時以降が最も眠たかった。
宮浦港の信号交差点を左折、いよいよ難所である宮窪峠への上りだ。これまでのスリーデーマーチやサイクリングの経験から、終盤の大島縦断、特に宮窪峠越えが一番きついと踏んでいた。その通り宮窪峠までの上りは想定以上に長く感じ、むちゃくちゃきつかったが、何とか峠を越える。その先も、眠くて足が動かなかったが、何とか進む。その後、100㎞参加者の男性が追い抜く際に挨拶してくれたので、少しだけ目を覚まし、そのあと足が動くようになり、少しペースアップ。
5時10分、最後のエイド・CPとなる第5エイド・CP(87㎞地点)の水軍公園に到着。ここでは、ワッフルの提供あり。いただいたが食べずにリュックサックにしまう。ここでも、ポットに入れたお湯が用意してあったので、お湯を飲みながら手持ちの行動食セット(ミニどら焼き・ミニようかん・ミニゼリー・梅しば)を食べる。ペットボトル2本に水とスポドリを補給し、出発。あとはゴールまで歩くのみ。
ようやく夜が明け、眠気はおさまったが、足が全然動かない。
最後の橋となる6つ目の橋、来島海峡大橋を渡る。分かってはいたが、この橋はとても長く、渡り終えるのに相当、体力を使ってしまう。
橋を渡り終えると残り8㎞ほどだが、徐々に日が差して暑くなり、それに比例して足が動かなくなりペースが遅くなる。
街なかに入ると日陰が少なく、また何度も赤信号に引っかかり、体力だけでなく気力も削られる。今治駅前の通りを通過し、商店街の角を左折するが、暑さでへとへとに。
ようやく今治城。
8時過ぎ、今治城 吹揚公園にゴール。何とか何とか完歩。
ゴール後、完歩証を受領すると、ギリギリ20時間切れだった。
預けていた手荷物を受け取り、おにぎり弁当が余っているというので1つもらい、藤堂高虎公像の裏側が日陰で涼しそうだったので、そこで弁当を食べる。歩き終えたあとの食事なので、とても美味かった。
帰途につく。
せとうちバスで今治駅前に移動。駅のコインロッカーに不要な荷物を預け、歩いて喜助の湯へ行き、汗を流す。休憩スペースでは本大会参加者が多く休憩していた。
今回のダメージは、右足のかかとに水ぶくれができたのと、お尻が擦れてヒリヒリすること。
入浴を終え、休憩スペースで牛乳とジュースを飲み、ようやく落ち着いたのが11時。
11時20分今治駅発の高速バスしまなみライナーに乗れそうなので、急いで駅に向かう。体中がバキバキで痛い。
しまなみライナーで福山駅へ。バスが橋を通るとき、橋を歩いている参加者を多く見かける。私が歩いた早朝よりも更に日差しが増し暑くなっているなか、大丈夫だろうかと心配になる。バス車中で、新幹線のぞみの予約をする。
福山駅のラーメン屋で福山ラーメンを食べ、13時04分福山駅発ののぞみの乗車。小倉駅から、JRとバスを乗り継ぎ、15時40分頃、帰宅。思ってたよりもかなり早く帰宅できた。
帰宅後、ヒリヒリするお尻に薬を塗る。カップ麺を食べたあと、眠いので布団を敷き、横になる。
初めて参加したしまなみ海道ウルトラウォーキング(100㎞)。向島から6つの橋を通って6つの島を歩くウオークイベント。YAMAPの累積標高はこれまで参加した100㎞ウオークのなかでは最高で、箱根古道100㎞ほどの急で長い上りはないもののかなり過酷なコース。
加えて、日差しの強さと暑さに苦しめられた。夜も暑く、結局、涼しいと思えたときが一瞬もなく、初めから最後までずっと暑かったという印象。
でも、とてもきつかったが、大好きなしまなみ海道を一晩で歩き通すことができ、思い出に残る100㎞ウオークとなった。。
これも、主催者、スタッフの皆さんのおかげだ。5つのエイドでは水分補給だけでなく、食べ物もしっかりと提供してくれてエネルギー切れになることもなかった。また最後の2つのエイドではお湯も用してあり、参加者のことを考えた細かい気配りがされていた。
最後までお世話になりました、本当にありがとうございました。
歩いたコース
第9回しまなみ海道ウルトラウォーキング 2023-09-16 / まっさんさんの瀬戸内しまなみ海道 北エリアの活動データ | YAMAP / ヤマップ
昨日(9/17(日))の夜は、早い時間から寝ていたようだ。22時30分頃に一度目が覚めたが、次に起きると4時30分頃。久しぶりに爆睡した。
テレビをつけると、ちょうどラグビーワールドカップの日本vsイングランド戦を放送しており、最後まで見る。ノートライで負けたのは残念だったが、次のサモア戦に期待したい。
今日(9/18(月祝))は、コンビニに買い物に行ったほかは、自宅でのんびりと過ごす。